自己治癒コンクリート製品「 Basilisk (バジリスク) 」が福井県内で初施工されました
バクテリアによる自己治癒効果で長寿命化 CO2排出量合計10.49トン削減
弊社で製造した自己治癒コンクリートBasilisk製品が、福井県内にて初施工されました。
自己治癒コンクリートBasilisk製品は、製品製造時にBasiliskを配合することで、プレキャストコンクリート製品が長寿命化することにより、今回の施工では従来の製品と比べて、合計10.49トンのCO2が削減されます。
■ 採用現場概要
自己治癒コンクリート材料Basilisk HAを配合したコンクリート製品(製品名:大型フリューム)は、令和5年度 経営体育成基盤整備事業(ほ場)池田中部地区第2号工事に納入されました。
工事名:令和5年度 経営体育成基盤整備事業(ほ場)池田中部地区第2号工事
場所:福井県今立郡池田町市
規模:大型フリューム H1100×B1300×L2000 製品質量:1930㎏ / 施工延長:130.0m(65本)/ 製品総質量:125.5t
発注者:福井県丹南農林総合事務所
製造:株式会社ミルコン丸岡工場
CO2削減効果:10.49t-CO2
■ 自己治癒コンクリートBasiliskについて
自己治癒コンクリートBasiliskは、アルカリ耐性のある特殊培養したバクテリアとポリ乳酸を生コンクリート製造時に混入することで、経年で“壊れて行く”通常のコンクリートを、ひび割れが発生しても自動的に治し続ける自己治癒型のスマートマテリアルへと転換する、バイオと素材技術を融合させたテクノロジーです。
バクテリアの代謝活動によりコンクリートの表面のひび割れが修復される自己治癒メカニズムが絶えず繰り返されることで、コンクリートは一世紀を超える高耐久化を実現し、通常50~65年で訪れるコンクリート系インフラの全面的な更新を先送りすることができます。その結果、セメント製造時に排出されるCO2を削減することにつながり、セメント・コンクリート産業全体の脱炭素化に大きく貢献することが可能です。
オランダのデルフト工科大学で研究されていた本技術を北海道の総合コンクリートメーカーである會澤高圧コンクリート株式会社(本社苫小牧市、代表取締役社長 會澤 祥弘)が2020年11月に世界で初めて量産化に成功し、2022年8月には国土交通省の新技術情報提供システムNETIS(New Technology Information System)へ登録されました(登録番号:HK-220003-A)。
■ 株式会社ミルコンの脱炭素の取り組み
弊社は、2023年4月に會澤高圧コンクリート株式会社と、セメント・コンクリート産業の脱炭素化に向けた取り組みを加速するプログラム「a NET ZERO イニシアティブ」を推進していくことで合意。2040年までに温室効果ガスのサプライチェーン排出量を実質ゼロにする「NET ZERO 2040」にコミットメントしました。
「a NET ZERO イニシアティブ」は、2022年1月に會澤高圧コンクリート株式会社が提唱し、現在国内の主要コンクリートメーカー52社が協定を締結、コンクリート分野での脱炭素の動きを加速させています。
2023年10月には、福井県の「カーボンニュートラルに向けた取組みを宣言する企業・団体」に登録。2030年度の福井県内の温室効果ガス排出量の49%削減(2013年度比)、2050年のカーボンニュートラルを実現していくため、具体的に活動していくことを宣言しました。
再エネ導入や、CO2削減コンクリート技術の開発に取り組むことで、福井県および国内の脱炭素に貢献してまいります。
(本プレスリリースの問い合わせ先)
■ 株式会社ミルコン カーボンニュートラル推進部 蟹瀬 ℡ 0776-66-0582
脱炭素経営プラットフォーム aNET ZERO Initiative